あたしが帰る家 群ようこ著

b0005182_16134788.jpg昭和30年代の子供はみんなこうだった!?大笑いして、後でコワークなる──無邪気で愛くて残酷な「恐るべき子供たち」の世界
(出版社/著者からの内容紹介より)

昭和30年代に子供時代をすごした方なら、懐かしさに胸が一杯になる事まちがいなし。バービーちゃんやタミーちゃん人形、母親に作ってもらうお人形の服、洗濯物がスルメ化するローラー等など、昭和の香りをたくさん運んできてくれ、懐かしさと共に、あの頃皆が貧しかった時代をちょっと切なく思い出させてくれる。



逞しい子供たちの心のうちを大人になった群ようこj女史が、その類稀な?文才で鮮やかに表現し、おかしくてふきだしながらも子供のもつ残酷さにしんみりしてしまう。大人の一言がどんなに子供を傷つけてしまうか…我が身を振り返り反省しながらも、それでも逞しく生きていく子供の生命力に安堵する一冊だった。

私にはこの逞しさはなかったなぁ~残念。^^ 9編からなる短編集。

佐藤愛子さんのエッセイを思い出す。
『おとなは必ずしもいつも正しいわけではない。間違うこともあります。けれどむかしのおとなは権力的で、おとなだからということだけで、一方的に子供を叱りました。親や先生に頭ごなしに決め付けられ、悔しい思いをするのが、子供にとっては普通でしたよ。けれどその無理解に寄って子供は諦めたり、時には我慢したりして、社会には理不尽で理屈の通らないことがいっぱいあると知るんです。』 -老残のたしなみより-
[PR]
by akazukin_3 | 2004-11-12 16:35 | 読書日記